専務取締役 石塚健さん
創業68年 地域に密着し、 土木工事を主体とする 公共事業を通じて、 インフラ整備を行うことにより 社会に貢献している。
■■現場詳細■■ 神奈川県 相模原市 二級河川 境川の洪水被害の軽減のため、川幅を広げ、護岸と遊水地を整備する工事 【施工土量】切土 6,844m³ 【ICT建機】PC200i 【ソリューション】ドローン測量 ■■導入経緯■■ 東神興業(株) 専務取締役 石塚健さん 今回の現場は、普段あまり施工する機会の無いICT活用モデル工事です。社内で費用対効果を検討した結果、ICT活用の経験・施工実績を作ろうということになり、ICT施工の初めから終わりまで、測量や3次元設計データ、建機もまとめて頼めるスマートコンストラクションを導入することに決めました。また、以前、今回の現場と同じ様な遊水地を施工した際に、丁張りの設置や管理に非常に苦労した経験があったので、ICT建機の導入により丁張り無しでも施工が可能となる点にも期待しました。
■■導入効果■■ 東神興業(株) 専務取締役 石塚健さん 遊水地の掘削は、法面にカーブがかかっていたり、法面の下端に植石土工の床掘があったりと複雑な形状になります。これを通常どおり施工すると、丁張りが約40本必要で、設置に5日程かかります。今回はICT建機を導入したことで、法面整形も床掘も丁張りを1か所も設置せずに施工でき、設置作業の工数削減や丁張り材の廃棄物の発生削減に繋がりました。また、丁張りを設置する手元作業員が不要となったことで、建機との接触リスクや法面での転落・滑落リスク、オペレータが丁張り確認のために建機から昇降する際のリスクを低減でき、安全な施工を実現できました。出来形測量後については、従来では断面1つ1つについての書類を数日間ほどかけて作成していましたが、今回はヒートマップを作成してもらったことで書類作成・管理の省力化ができました。従来施工で丁張り設置やそれに伴う測量、書類作成・管理についてどれだけの作業が必要だったかを想像すると、スマートコンストラクションを導入して良かったと思います。
掲載月:2021年7月