工事部 係長 金子秀勝さん
1967年設立 地域の風土や自然をよく知る企業として、 生活や産業活動の基盤づくりに貢献し、 そこに暮らす人々が安全に快適に 生活できる環境造りをこれからも ご提供できるよう努めて参ります。
■■現場詳細■■ 福島県伊達郡川俣町 国道114号 細くて急なカーブを整備して歩道を設置する「ふくしま復興再生道路」整備工事 【施工範囲】延長660m 【施工土量】切土2300m³ 【ICT建機】PC78USi ■■導入経緯■■ 香野建設(株) 工事部 係長 金子秀勝さん 以前にD37PXiを使用したことはありましたが、ICT建機の油圧ショベルは未経験だったので、機会があれば使用してみたいと思っていました。今回の切土法面整形の現場は、カーブがきつい部分があり、丁張りを細かく設置するのが大変で難しいという課題を抱えていたところ、担当営業からPC78USiの提案がありました。ICT建機を導入すれば丁張り設置にかかる手間と工数を減らして、3次元設計データを基に楽に施工ができると思い、初めてのICT活用工事にチャレンジすることを決めました。
■■導入効果■■ 香野建設(株) 工事部 係長 金子秀勝さん ICT建機の導入によって、丁張りは確認用に数か所設置しただけで済みました。従来施工の場合は中段、下段と途中で丁張りをかける必要がありますが、ICT建機の導入で丁張りと手元作業員が不要となり、スピーディーで安全な施工ができました。オペレータは経験40年近くの熟練者でしたが、ICT建機について「面白い、楽だ!」と話していました。カーブの一番きつい部分は、滑らかな施工面になるようにマシンガイダンス機能を使用してマニュアルでの操作をしましたが、設計面を建機内のモニタ画面で確認できるので、掘り過ぎることもなく施工ができました。熟練オペレータの高い技術にICT建機によるサポートが加わることで高精度な施工が実現しました。この現場は山間部で衛星の取得が安定せず、固定局を使用しての施工となりましたが、精度は±3cm以内におさまりました。今後も技術の進歩に期待を持ちながら、ICT建機を活用していきたいと思います。
掲載月:2021年7月