工事部主任 堀本亮佑さん
急速に変化する時代へ柔軟に対応し、お客様に「感動と幸せ」を提供出来る企業を目指しています。 地域を大切に、未来のまちづくりを行っていきます。
「静岡県で初めてのi-Construction型の工事です。」と嬉しそうに担当営業は教えてくれた。今回の工事は静岡県焼津市にある駿河海岸の養浜工事。波によって浸食してしまった海岸の浜幅を回復する工事だそうだ。導入の経緯を担当営業に聞いた。「大石建設(株)様はかねてより新技術を率先して取り入れる社風をお持ちでしたので、他の造成現場にてスマートコンストラクションの説明をさせて頂きました。説明を聞いた大石建設(株)の部長より、逆に『養浜現場で使えないか?』と提案して頂きました。養浜現場は絶えず波の影響を受ける為、繰り返しの作業が発生します。スマートコンストラクションでは現場を3次元データで管理するので繰り返し作業の手間が最小限にでき、養浜現場で効果が発揮できるとの思いで導入の運びとなりました。」と話した。この現場は入札後に、国土交通省のi-Construction型施工として認められ、静岡県で初のi-Construction型施工現場となったそうだ。
「ICTブルドーザと3次元データのおかげで自然災害も対応できたのには驚いた」と工事部主任の堀本亮佑さんは教えてくれた。工期中に台風が通過し、完成間近の石砂が一晩にして海に浚われたそうだが、復旧作業の準備に時間を掛けることなく速やかに着手できたそうだ。導入した感想を堀本さんに聞いた。「初めての試みだった為、ドローン測量の準備などが多少手間に感じましたが、KomConnectで現況データと完成図面を重ねあわせた3次元完成後イメージが想像以上にわかりやすくて使いやすいですね。」と話した。ICT建機に乗った経歴25年のオペレータにも感想を聞いた。「最新のICT建機に最初は戸惑ったが、すぐに慣れたよ。この機械なら新米でも熟練でも関係なく精度の高い施工が出来るね。それに、丁張が必要ないので、測量待ちの時間が無くて良かったよ。」と話した。堀本さんは最後に「3次元データのKomConnectやICT建機の性能に驚くことが多かった。これから先、さらに進化していくのだろう。」と話した。
掲載月:2016年11月