監理技術者 堀雅一さん
現場代理人 手島広行さん
約80年以上の歴史を持ち、 蓄積した経験と職人の技術により 高品質な施工技術と 施工管理調整能力を持っている。 ICTをいち早く導入することにより 次世代への継承を期待している。
■■現場詳細■■ 福岡県飯塚市鯰田 遠賀川鯰田地区右岸下流掘削土砂改良工事 川の断面積を大きくすることにより、安全な流量への調整、水位低下による宅地側からの自然排水を目的とした工事 【施工土量】切土 10,529m³ 【ソリューション】 スマートコンストラクションアプリ ドローン測量/レーザースキャナ測量 ■■導入経緯■■ (株)堀組土建 監理技術者 堀雅一さん 当社は高品質な施工技術と自社施工による管理調整能力に強みを持っている一方で、作業員の高齢化による次世代への技術承継が喫緊の課題となっています。そんな中、需要拡大しているICT施工に対応し、自社施工を強化するとともに、人材不足・技術力低下を防止するためにも、ICT活用の体制強化が必要と考え、まずは3次元設計データ作成などの内製化を進めています。将来的にはICT建機を保有したいと考えているので、周囲の同業者から聞くスマートコンストラクションの実績とサポート力に期待して、今回の現場での導入を決めました。
■■導入効果■■ (株)堀組土建 監理技術者 堀雅一さん 従来では横断測量に工数を要しますが、スマートコンストラクションの導入で、横断図も3次元起工測量データから作成でき、作業土量もスマートコンストラクションアプリで簡単に算出できたので、工数削減に繋がりました。従来の施工では、高さなどを確認する手元作業員が必要なため、建機との接触リスクがあり、安全面での不安がありました。しかし、ICT建機の導入でバケットが設計面に対して自動で停止し、掘り込みがないことを確認できたので、手元作業員を削減して安全な施工が実現しました。またスマートコンストラクションアプリは、書類などのやり取りも共有フォルダの活用でメールを送る手間が省け、現場でICT建機のエラーが出た際には、事務所からICT建機のモニタ画面を確認しながらオペレータと話すことで、スムーズに状況を把握し、適切な指示ができました。また、従来の断面管理では検査に6日ほどかかりますが、今回は1日で終わり、書類作成の時間短縮もできて良かったです。ICT施工は人手不足の解消へ繋がると確信できたので、今後も積極的に行い、次世代への技術継承を進めていきます。
掲載月:2021年4月