現場代理人 廣瀬 誠さん
大正8年創業。 創業100年を迎える 埼玉県行田市に拠点を置く 総合建設会社。 進取の精神もと、 常に新しい分野の 工事・技法に挑戦している。
今回の現場は、埼玉県羽生市中川の河川工事。氾濫対策の為に新たに堤防を建設するそうだ。導入の経緯を現場代理人の廣瀬誠さんに聞いた。「私自身、情報化施工は何度か導入した経験はありましたが、現場の最初から最後までICT施工を行うのは初めてでした。今回の現場は、埼玉県で初のi-Constructionの為、実績のある数社に相談しましたが、スマートコンストラクションはICT施工だけでなく3次元測量データから施工管理までスマートコンストラクションアプリで一元管理出来る事を知り、スマートコンストラクションの導入を決めました。」と教えてくれた。また、「今回の現場は法面整形の他に水中掘削があり、掘削面が見えない為、掘り過ぎの心配がありましたが、3次元データを用いたICT建機で効率のいい施工をしたいと考えて導入しました。」とも話した。
「水中掘削も安全に出来ました!」と現場代理人の廣瀬さんは笑顔で話す。「3次元データが入っているICT建機では水の中に入って測量作業もオペレータを誘導する作業員も必要ないので、リスクを伴う作業が減りましたし、過不足ない高さで仕上げることが出来ました。ICT建機は経験の浅いオペレータが作業してもスムーズに現場が進みましたし、マシンコントロールの必要ない時もボタンひとつで従来建機と同じように使えるのでフルで活用しました。」と教えてくれた。また、「スマートコンストラクションアプリは、事務所のパソコンから現場の進捗が円グラフで確認出来るのが凄いと思いました。このアプリを使いこなせば出来る事が沢山あるのですが、活用しきれなかったことが少し残念でしたので、またチャレンジしたいですね。」と話した。最後に「スマートコンストラクションは丁張設置の手間が無くなり、安全性も向上し、綺麗な仕上がりで導入して良かった。」と話した。
掲載月:2018年8月