工事課長 中村雅昭さん
今回の現場は、鹿児島県桜島の長谷川堤防工事。桜島には雨が降った時にしか水が流れない水無川と呼ばれる川が複数あり、そのひとつ、長谷川の堤防を強化する工事だそうだ。施工するのは鹿児島市持木町に拠点を置く(株)野添土木様。導入の経緯を工事課長の中村雅昭さんに聞いた。「こちらの現場は、i-Construction対象の工事でしたので、ICT建機を導入することは決まっていました。マシンガイダンスではなく、マシンコントロールのICT建機を使ってみたいと思っていたので、スマートコンストラクションの導入を決めました。」と話した。また、「i-Constructionの現場はスマートコンストラクションでという周りの評価の高さも決め手のひとつでした。」とも教えてくれた。
導入した感想を中村課長に聞いた。「話に聞いていましたが、丁張の設置作業が不要でしたので、効率の良い施工が出来ました。 キャビン内に設置されたモニターには設計図面が表示されるのでとてもわかり易く、施工の目印が無くても困る事はありませんでしたよ。スマートコンストラクションアプリでは、日々の出来高管理が容易になり、工程に遅れが発生した場合でもすぐに気づくことが出来ました。」と教えてくれた。また、「この現場の施工面積は30,000m²あり、丁張設置などの作業を行うと膨大な時間と工数が発生していましたが、スマートコンストラクションでは丁張設置が不要でしたのでコスト削減、そして工期短縮にも繋がりました。スマートコンストラクションはこれからの時代に適しています。」と教えてくれた。
掲載月:2018年5月