主任技術者 荒井大輔さん
創業 明治17年 請負契約書の単位が 『厘、哩、鎖』の 頃より、地域に根ざした さまざまな建設に携わり歴史を 築いてきた。 今回、更に未来へとつなぐ 歴史の一歩として ICT施工を導入した。
今回の現場は栃木県大田原市の新庁舎建設に伴う造成工事。施工するのは同市に拠点を置く那須土木(株)様。現場代理人に導入の経緯を聞いた。「ICT建機の事は知っていましたが、導入する機会は無く、今回も従来の建機でいつも通りの施工を計画していました。そんな時に担当営業からスマートコンストラクションの説明を聞き、従来の施工とICTを導入した施工の違いを詳しく聞いたことで理解が深まり導入を決意しました。」と教えてくれた。担当営業に聞くと、「那須土木(株)様は、新技術を取り入れたいとの考えをお持ちでしたので、スマートコンストラクションにすぐ興味を持って頂きました。今回は造成現場ですので、ICT建機を導入することで生産性の高い施工が実現することをお話させて頂き、導入の運びとなりました。」と話した。
「便利さを実感しました。」と話すのは現場代理人。詳しく聞くと、「ICT油圧ショベルを導入して何よりも良かったのは法面の整形作業です。建機より高い位置を掘削する作業は仕上げ面の把握が難しく、従来は建機から降りてバケットとの位置関係を確認したり、合図を出す手元作業員を配置して作業を進めたりして手間と工数が掛かっていました。ICT建機を導入したことで大幅に工数が削減されました。また、手元確認が無くなったことで災害リスクも無くなりました。」と教えてくれた。主任技術者の荒井大輔さんに導入した感想を聞いた。「スマートコンストラクションアプリのWEB看板も活用しました。インターネット上でこの現場の情報を発信できるので、地域の方々に工事の詳細を知ってもらえてとても便利です。」と話した。
掲載月:2017年10月