監理技術者 中裕士さん
現場代理人 瀬永好宏さん
三重県東紀州を中心とし、公共工事を主体に施工を行っている会社。「安全・技術・信頼」をモットーとし、創意工夫・安全で環境にやさしい社会の実現に寄与するために、公共工事の品質確保の促進を図り、完成後利用者の皆様の満足が得られるよう、たゆまぬ努力を継続して成長を目指している。
今回の現場は、三重県尾鷲市を貫く紀勢国道、熊野尾鷲道路の工事。施工するのは、三重県紀宝町に本社を置くユウテック(株)様。監理技術者の中裕士さんにスマートコンストラクションについて聞いた。「昨年度の道路工事でもスマートコンストラクションを導入しましたが、まだサービス開始から間もない時期だったためドローン測量とPC200iを導入しました。初期のスマートコンストラクションを採用したことで、建機と現場をつなげることや、取得したデータの活用方法などの協議が必要でしたが、導入した効果を感じられたので情報化施工は面倒だとのイメージが払拭されました。」と話した。担当営業から導入の経緯を聞いた。「国土交通省からi-Constructionが発表されたこともあり、さらに進化したスマートコンストラクション、特に今回の現場では固い岩盤を掘削する工程がありましたので、アタッチメントのツインヘッダーをマシンコントロールで施工する工法をお勧めし、導入の運びとなりました。」と話した。
導入した感想を現場代理人の瀬永好宏さんに聞いた。「今回の現場には岩盤の法面掘削があり、油圧ブレーカーでの施工を予定していましたが、担当営業の勧めでツインヘッダー仕様のICT建機を導入しました。ブレーカーだとマシンガイダンス機能になるため、岩盤の切り込み過ぎの不安がありましたが、ツインヘッダーではマシンコントロールで何の心配もなくスピーディーに精度よく施工出来たよ。」と笑顔で教えてくれた。「実は、2ヶ月くらいは従来工法で現場を施工し、そこにICT建機を導入したところ、驚く事実がわかりました。施工が完了した場所をICT建機で確認すると30㎝もずれていたんだ。オペレータは自分の腕に自信を持っていたので、ICT建機が間違っていると思い、実際に検測してみたら・・・合っていた。その上、ICT建機は従来工法と比べて早く仕事を終わらせたよ。これからは培ってきた経験にICT建機を活用して更なる生産性の向上を狙いたい。」とも力強く話した。
掲載月:2016年11月
三重県東紀州を中心とし公共工事を主体に施工を行っている会社。 「安全・技術・信頼」をモットーとし、創意工夫・安全で環境にやさしい社会の実現に寄与するために、公共工事の品質確保の促進を図り、完成後利用者の皆様の満足が得られるよう、たゆまぬ努力を継続して成長を目指している。