監理技術者 児玉卓也さん
昭和37年ブルドーザ購入を機に、 今まで総数100台を超える 重機車両を保有し、 地域の発展に貢献してきました。 今後も新技術・新工法を 積極的に導入し、 県内元請工事で得た技術力を 九州一円に展開していきます。
■■現場詳細■■ 鹿児島県鹿児島市野尻町 令和元年度野尻川除石工外工事 桜島の噴火に伴い火山灰が山腹に堆積し、降雨の影響で土石流が発生した際に、河川流路内に堆積した大量の土石を取除く工事 【施工土量】掘削30,100m³ 【ICT建機】PC200i 【ソリューション】 スマートコンストラクションアプリ Tracking Management System ■■導入経緯■■ (株)久保工務店 監理技術者 児玉卓也さん 過去に3度、スマートコンストラクションを使った施工経験があり、丁張り作業不要で施工できるなどICT活用工事のメリットは十分に理解していました。今回の現場では、1日にダンプトラック30台での場外搬出があり、安全面の観点からダンプの位置情報や運行情報を管理するために、Tracking Management Systemの活用を検討していました。それらも含めて一括で現場を管理し、見える化することができるスマートコンストラクションアプリが決め手となり、リピート導入を決めました。
■■導入効果■■ (株)久保工務店 監理技術者 児玉卓也さん Tracking Management Systemを導入し、ダンプトラックの運転手・建機のオペレータ・作業員・誘導員にスマートフォンを持たせて、全員がリアルタイムに位置情報を共有できるようにしました。ダンプが連なって走るのを避けるために、4~5台で1グループを作って走行するようにしていましたが、どうしても詰まってしまう時があり、積込場や捨て場で、ダンプトラックの間隔を調整して走るように指示をする必要がありました。従来は外に出て巡視しなければその状況がわからないのですが、 現場事務所のモニタ画面に映し出したアプリのダッシュボード画面で管理することができるため、現場巡視回数の削減に繋がり管理者としての手間が省けました。また、ダンプトラックの接近通知機能では、指定した範囲にダンプトラックが進入すると近付いてくることがわかるので、誘導員には日陰で待機してもらうことで夏場の熱中症対策としても役立ちました。現在、現場では人手不足を感じています。作業員やオペレータも高齢化が進んでいますので、人手不足解消のためにも会社の方針として、今後もICT技術を導入していきたいです。
掲載月:2020年11月