技術管理課 係長 速水亮さん
創立 1980年2月 【社訓】 建設の明日を創造する 常識を変える高度な技術 高い技術をもって社業の発展を図り、 健全な経営をもって 地域社会に貢献する。
■■現場詳細■■ 下境地区中流掘削築堤工事 平成19年4月に策定された「遠賀川水系河川整備計画」による、福岡県直方市山部を流れる一級河川遠賀川の河川掘削及び築堤工事。 【施工土量】掘削16,800m³ 【ソリューション】 スマートコンストラクションアプリ 【ICT建機】PC200i ■■導入経緯■■ 藤木建設(株) 技術管理課 係長 速水亮さん 施工者希望Ⅱ型のICT活用工事で、ICT建機を活用することは入札前から決めていて計画にも入れ込んでいました。今回の現場で水中部の出来形測量を行うにあたり従来の施工では水中に作業員が入っての測量か、ボート上での測量となり、安全確保が課題となるため、作業員の安全を守るにはどうすれば良いか、どうすれば手元の作業員を削減できるかを悩んでいました。そんな時に、スマートコンストラクション担当者から施工履歴データを活用した出来形管理ができる話を聞き、作業員の削減と安全作業が見込めるのではないかと考え、導入を決めました。
■■導入効果■■ 藤木建設(株) 技術管理課 係長 速水亮さん 従来の河川掘削工では、2名でトンボをかけ続けながらの施工となり、その作業だけで10日ほどかかってしまいます。しかし、スマートコンストラクションを導入したことにより、ICT建機のモニタ画面で3次元設計データを確認しながら施工ができるため、トンボをかける工数と工期が削減できました。また、手元作業員も削減できたことで、機械と作業員が接触してしまうリスクが大幅に軽減し、安心して作業に集中することができました。今回、マシンコントロールICT建機と施工履歴データを用いた出来形管理を初めて活用して、従来施工では必要だった、掘削後に水中部を測量し、立ち合いを受けるという作業が不要になり、数日かかっていた出来形管理資料作成の準備作業も半日ほどで終わり、その分を他の作業に回すことができたので時間にゆとりができました。安全面と生産性が大幅に向上し、大満足でした。河川掘削工にはスマートコンストラクションが最適ですね。
掲載月:2020年9月