工務部主任 宇治野幸輝さん
創業 1935年 天孫降臨の神話の里 霧島で昭和10年に創業し、 「会社が一丸となり、 品質向上と顧客満足を目指し、 地域社会に貢献する」 を方針とする地域の安全安心を守る 総合建設会社です。
■■現場詳細■■ 鹿児島県霧島市 急傾斜地崩壊対策工事 【施工範囲】 重力式擁壁工 L108m 現場吹付法枠工 699m² 【施工土量】切土 9,000m³ 【ソリューション】 ドローン測量 スマートコンストラクションアプリ ■■導入経緯■■ 吉村工業(株) 工務部主任 宇治野幸輝さん 以前、民間工事においてスマートコンストラクションを初めて導入し、工期削減に繋がった実績があったため、次は公共工事で使いたいと考えていました。今回の現場は受注者希望型のICT活用工事ということに加え、法面勾配の変化も多く、熟練オペレータでも施工が難しいことが予測されました。そのため、重機作業周辺における丁張り設置作業のリスクも考慮し、導入を決めました。
■■導入効果■■ 吉村工業(株) 工務部主任 宇治野幸輝さん 今回は、スマートコンストラクションを導入することによって、工期短縮と経費削減はもちろん、安全作業や仕上がりの向上がどれだけ図れるかの挑戦もありました。土工においては、ICT建機で複雑な法面勾配の切取りが可能になり、従来の施工と比べ、より精度の高い施工ができました。従来2人1組で実施していた丁張り作業やかけ直し作業も減少し、作業員と手戻り作業の削減に繋がりました。またタブレットでもスマートコンストラクションアプリを見ることができるので、重機搭乗中でも作業進捗を確認することができ、品質の確保にも繋がりました。急傾斜地における着工前測量、丁張り設置時の滑落・転落や法面整形時の重機等のリスク要因の減少にも繋がり、生産性・安全性の向上が実現しました。
掲載月:2020年8月