現場代理人 岡田英之さん
創業 昭和34年 京都府に本社を構え、 インフラストラクチャ―整備分野で 多くの実績を持つ。 地域や自然との信頼関係を 礎に人々の暮らしに貢献し続け、 地域社会の発展を目指す。 http://daiichidoboku.co.jp/
今回の現場は、京都府福知山市を流れる一級河川の由良川の支流、弘法川にある排水機場の整備工事。洪水を防ぐ為に、増水時に水を逃がす施設を整備する工事だそうだ。施工するのは京都市に拠点を置く、(株)第一土木様。導入の経緯を現場代理人の岡田英之さんに聞いた。「この現場は発注者指定型のICT活用工事ですので、ICT施工は必須事項でした。当社は以前、会社全体でICT活用工事を学ぼうと思い、コマツIoTセンタ 近畿にてスマートコンストラクションのセミナーを受講しました。その時にICT施工について知識を深めたことで不安や疑問が解消でき、スマートコンストラクションを採用しました。」と教えてくれた。また、「これからICT活用工事の現場が増えると予想します。当社も積極的にICT施工を取り入れたいとの思いもありました。」とも話した。
「メリットが沢山ありました。」と現場代理人の岡田さんは話す。詳しく聞くと、「普段は自社で測量、丁張を設置してから施工していますが、今回はそれらの手間と人員が大幅に削減されました。スマートコンストラクションアプリでは土量や施工の進捗管理がとても楽でしたし、ICT建機以外の建機や人が作業した場所も、ステレオカメラのKomEyeで撮影してすぐに進捗管理に反映させることが出来たので、現場全体が見える化されて、とても良かったです。なによりも建機の近くで人が作業する機会が格段に減ったので作業員の安全が確保出来る事が嬉しいですね。」と話した。また、「現場でトラブルが発生してもサポート体制が整っているから現場を止めることなく解決できたのも助かったよ。マシンコントロールのICT建機は熟練技術者が減少していくなかで、若手の育成に役立つのではないかと思います。自分で施工した場所が綺麗に仕上がると自信に繋がると思うよ。」とも教えてくれた。
掲載月:2018年5月