代表取締役社長 保田憲利さん
今回の現場は広島市内に建設される大型マンションの新築工事。建築面積 3,000m²のマンションを建てるため基礎部分となる土、9,800m³を掘削する作業だそうだ。施工するのは同県に拠点を置く(有)アペックス様。導入の経緯を代表取締役社長の保田憲利さんに聞いた。「当社は作業員の人手不足に悩んでおり、そんな時にPC200iのクイックスマートコンストラクションという工法を知りました。今回の現場は大型マンションの基礎掘削なので、精度の正確さはもちろんのこと、セミオート機能による掘削作業で、従来の施工と比べて施工効率がどれ程向上するのかに期待して、導入を決めました。」と教えてくれた。また、「人手不足はこれからも続く問題です。ICT建機を導入することで、より少ない人数で安全に作業出来ることが実証出来れば今後の現場に続くとも考えました。」と話した。
「確認作業が大幅に減ったよ!」と保田社長は話す。「従来の工法だと掘削した箇所をレベルで確認するために何度も建機から降りる必要があり、その時間が大幅に減少しました。」と教えてくれた。導入した効果を聞くと、「これまでは人手不足の中での作業は、1人への負担が大きくて大変でした。ICT建機を導入したことで作業の手間が減少し、作業効率が上がりましたし、ほかの作業に人員を配置するまで余裕が出来ましたよ。」と笑顔で教えてくれた。また、保田社長は、「建築現場は正確な精度が求められます。施工品質や工期、安全などの課題を改善しながら現場を進めることができるICT建機は、建設業界の未来には無くてはならないものだと考えます。これからはAI技術の発達などでもっと進化しそうですね。スマートコンストラクションの進化にこれからも期待しています。」と話した。
掲載月:2018年5月