工事部部長 藤畑義信さん
昭和20年 創業。 千葉県千葉市を拠点に 千葉県の産業や 生活基盤となる施設整備を 主に手掛け、 地域の発展に力を注ぐ
今回の現場は千葉県千葉市の住宅地にある法面の保護工事。天災で法面が崩壊するのを防止する工事だそうだ。施工するのは同市に拠点を置く(株)小梛組様。導入の経緯を工事部部長の藤畑義信さんに聞いた。「この現場は、ICT建機の活用が条件の現場でした。当社はこれまでICT建機を導入したことがなく、どのように活用していこうかと悩みましたが、高さが9mある急傾斜の施工が求められるこの現場で、丁張レスで手元作業員が不要で施工ができることを知り、PC128USiの導入を決めました。」と教えてくれた。また、「急斜面の施工は丁張設置から誘導作業など危険が伴う場合があります。 ICT建機を導入することで安全性が向上することを期待しました。」とも話した。
「安全に作業できました。」と笑顔で話す藤畑工事部長。「今回のように9mの急な傾斜のある現場を従来建機で施工した場合、命綱をつけて誘導作業する場合がありましたし、建機を操作するオペレータにも技術が求められました。危険を伴う現場に関わる作業員は、熟練でなければ安全が確保できませんでした。ICT建機を活用することによって建機に人が近づく必要がなくなり、格段に安全性が向上しましたよ。」と教えてくれた。また、「ICT油圧ショベルは簡単な操作でオペレータはすぐに習得し、導入した翌日には操作を他の人に教えていました。マシンコントロールは作業機が自動で止まってくれるから掘りすぎの心配もなくなりオペレータの精神的負担も軽減しましたよ。熟練の作業員は減少傾向にあります。ICT建機を導入することで経験の少ない人でも安全に働ける現場になっていくと思います。」とも笑顔で話した。
掲載月:2018年4月