土木課長 小林孝至さん
現場代理人 小島圭司さん
大正8年創業。 栃木県佐野市に事務所を構え 間もなく創業100周年を迎える。 経営理念『技術と信頼をモットーに』 を掲げ常に技術の向上を目指し 地域の安心安全に貢献する総合建設業。
今回の現場は、茨城県守谷町を流れる鬼怒川の護岸工事。2016年9月の豪雨被害が発生した地域で、川底に溜まった土砂を掘削し、堤防を強化する工事だそうだ。施工するのは栃木県佐野市の(株)戸室組様。土木課長 小林孝至さんに導入の経緯を聞いた。「この現場はICT活用工事で、現場の端から端までが約1kmもあります。現場内の移動にも一苦労しますので、効率よく工事を進めたいと考えました。スマートコンストラクションは現場の起工から完工まで対応してくれるのが魅力で、導入を決めました。」と教えてくれた。この現場では、住宅街が近いこともあり、近隣住民を対象に、ICT活用工事の現場見学会を開催したそうだ。小林課長は「実際にICT活用工事を見てもらい、工事内容を理解して頂きました。」と話した。
「現場からの確認の連絡がなくなりましたよ。」と小林課長は笑顔で話す。これまでは施工内容の確認のため、頻繁に連絡を取り合う必要があったそうだ。ICT建機には設計データが表示されているため、オペレータは施工内容を確認する必要が無く、施工を進めることができるようになり、連絡を取り合う時間、指示を待つ時間が無くなったそうだ。スマートコンストラクションを導入した感想を小林課長に聞いた。「スマートコンストラクションアプリでは、進捗確認や機械の稼働状況が一目で把握できるので、現場に行かなくても事務所から指示が出せました。現場に行かなくて良くなった時間に事務作業ができて、生産性良く仕事が進みましたよ。」と教えてくれた。最後に、「スマートコンストラクションが普及すれば建設業界のイメージアップにつながると思います。若い人たちが魅力を感じて、建設業界に入ってきてくれたら嬉しいですね。」と話した。
掲載月:2018年2月