土木工事、建設工事、造園工事、 測量業などで高い技術力と実績を誇る会社。 本事例では、工期短縮、人件費削減、 経験の浅いオペレータでも 操作可能などの理由からICT建機を採用した。
工事長 大西崇之さん
今回の事例は和歌山県の国体用駐車場の造成。スマートコンストラクションの始動以来、藤平組の現場に何度も足を運び、全国の稼動事例をiPadで紹介するなど、そのPRに努めて来た担当営業によると「ある日、現場監督さんから『大規模な造成ではないが駐車場の造成工事を受注したので、もう一度ICTブルドーザの説明に来て欲しい』との電話を受けた」そうだ。すぐに商談に入ったが、受注の決め手となったのは、熟練オペレータが不足する時期でもあり、経験の浅いオペレータでも施工できるICT建機が必要とされていたこと、その場合、機械コストだけを見ると従来施工より高くなるが「人件費削減、工期短縮、燃料費削減」など、トータルではコストが低減できることを丁寧に説明し、納得してもらえたからだと言う。
導入されたD61PXiについて、大西工事長はこう話す。「ICT建機にどれだけのことができるかは半信半疑だったんです」。しかし、その印象はすぐに変わる。「とにかく精度が高くスピーディ。これには驚きました」。従来施工では10日間の工期予定が、ICT建機だと3日で完了したそう。「従来機では検測に苦労しますがその手間も不要。安全性の向上にも貢献しました」と話す。オペレータの山内さんも「ブルドーザに乗るのは初めてでしたがすぐに慣れました。丁張りなどの障害物がなく、測量作業員も不要なため、周囲を気にせず安全に作業できました」と語る。少子高齢化の今、どの現場でも「人手不足」「オペレータの高齢化」は深刻だ。誰でも高精度な施工が可能なICT建機は、そうした課題を解決する切札として、今後ますます、その活躍の場を広げていくだろう。