東京本店 土木支店 土木工事部 丸山侑也さん
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今回の現場は、東京都足立区を流れる荒川の河川改修工事。水際部のヨシ原や干潟の保全・再生・創出を目的に、普段水が流れない高水敷を掘削して切り下げる工事だそうだ。荒川に生息する様々な生き物の生態系を守るための工事でもある。施工するのは東京都の(株)ナカノフドー建設様。導入の経緯を土木工事部の丸山侑也さんに聞いた。「この現場は施工する土量が10,000m³以上ありましたので、ICTを導入する事で施工管理や作業の効率向上が出来ると考え、ICT活用工事として提案し、協議を重ねて認定された現場です。ICT建機は1年ほど前に他の現場で導入した経験がありましたので、ICT活用工事となった今回の現場でも、ドローン測量やICT建機が生産性向上に力を発揮してくれると期待して、スマートコンストラクションを導入しました。」と教えてくれた。
「この現場はみんなで進めた現場です。」 と話すのは、土木工事部の丸山侑也さん。詳しく聞くと、「関東はICT活用工事の推進がこれからです。この現場に関係する機関や企業で協力して、ICT活用工事の理解を深めるためのICT土工体験講座を開催しました。」と教えてくれた。導入した感想を聞いた。「複雑な地形の現場でしたが、工程毎の施工図面を作成することで、効率的にICT建機で施工が出来ました。勾配の異なる法面もPC200iで精度よく仕上げることが出来ました。」と話した。また、「ICT建機を活用することにより、現場の建機も最小限の台数で施工することができました。また建機の周りの作業員が減ったことで安全も向上しました。 施工完了後も、出来形書類の作成に掛かる事務工数もスマートコンストラクションアプリの活用で大幅に削減され、期待以上の効果が出ました。」と教えてくれた。
掲載月:2017年9月